2010年4月30日金曜日

アンシーズ 3 〜刀侠戦姫飛恋録〜/宮沢周

アンシーズ 3 〜刀侠戦姫飛恋録〜 (アンシーズシリーズ)アンシーズ 3 〜刀侠戦姫飛恋録〜 (アンシーズシリーズ)
久世

集英社 2010-03-25
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第8回SD小説新人賞佳作受賞シリーズ
美少女任侠バトル、堂々完結!

自らの男を武器へと変換し戦う「アンシー」のトモは、ヒカルや、仲間となったトールたちと「刀競大武会」のバトルを繰り広げる。トモは自分を鍛えるため、敵であるギルのグループにこっそり入り、街中で修行を重ねていた。ある日、よきライバルとして競いあっていた黒耀が生徒会長・古河千代に捕われ、処刑されるという噂が耳に入る。さらに黒耀とトールのある関係を知ったトモたちは、生徒会へ侵入し、救出を試みるがーー!? 明らかになるヒカルの過去、そしてトモの能力。すべての謎が導く先にあるアンシーたちの未来とはーー!?

スーパーダッシュ文庫オフィシャルページより引用


 あの胸糞悪い下衆との決着とか、あの人の再来とか、謎の解決とか完結巻らしく一気に押し寄せる展開。
 恋愛要素も朋が答えを出したり、光羽さんがいい女過ぎたり、もう大好きだ、光羽さん。
TSとバトルという要素をうまく絡ませ、スピード感のある展開と、 ムラムラを与える無防備女子の猛攻のバランスが素晴らしかった。
 読書メーターの他の人の感想だと、終わって勿体無いという感想も見るけど、個人的には綺麗に纏まってさえいれば、長かろが短ろうがそれが1番だと思ってる。確かに大会を最後まで見たいというのはあるけど、たぶん会長を失った生徒会は力ないだろうし、周りとのコネクションを得た朋達が優勝候補なんだろうから、それではちょっと面白くない。やっぱり逆境からの勝利こそ面白い。



  折られてから、カタナを取り戻すまでの流れが熱い。朋の決死の特攻に感化されて、他のアンシーも突撃かけるとかなんて熱さなんだ。ヨロコさんの戦い方実践指南もギャップ燃えとでも言っておけばいいのかな。カッコ良すぎる。 同じようにギルさんもカッコいいな。男だったらモテモテなんじゃないかと思うほどいいアニキ。あ、そもそも男なんだね。
 マジ光羽さんがいい女過ぎて、困る。恋敵との中を後押ししたり、想い人のために命かけたりとか。自分が失恋の最中にあるからこそ、相手の失恋も理解して、その上で後押しできるとかもうなんなの。
  会長がどこまで行っても下衆だし、きっかけからしてそもそもくだらない理由だった。そういうのを敵にしていたからな、爽快感も半端ない。
 ヒカルさんの謎も、まぁ1巻の感じからするに大体予想はついていたけど、それをきっかけに朋がカタナを取り戻すとかは思わなかった。しかし、必至にカタナの欠片をかき集めるヒカルさんとか痛々しいほどに女の子だね。なんというかアンシーとの違いをこういうところで感じた。 
 最終巻にして一気に大好きな作品に入ってきた。要素要素は普通にレベルにおいて好きなんだけど、それぞれの絡みかたが非常に自分好みだった。次のシリーズも期待して待ちます。

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