2010年4月25日日曜日

アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録/宮沢周

アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)
久世

集英社 2009-12-25
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女の子は嘘をつく?
第8回SD新人賞佳作受賞シリーズ、美少女任侠バトル第2弾!
自らの男を武器へと変換し戦う「アンシー」となったトモ。そのせいで彼の生活は一変する。その境遇を自ら打破するため、トモは「刀競大武会」と呼ばれるアンシーのバトルを勝ち抜くことを誓う。チーム戦である刀競大武会では仲間どうしの連帯感や信頼感が重要になる。ところが、リーダーであるヒカルは徹底した秘密主義。トモたちはそんなヒカルに疑念を抱き行動を起こすが、その結果、ちょっとしたトラブルになってしまう。その上、トラブルが解消されないまま迎えたバトルで、「机の角」というアンシーの攻撃を受けたヒカルが気絶してしまい……!
スーパーダッシュ文庫オフィシャルページより引用


今回は、ドジっ娘と妹という燃料を投下し、さらに鬼畜眼鏡風生徒会長といろいろ盛りだくさん。
それだけに物語もいろいろな謎に踏み込んだり、ヒカルの身の回りのことが徐々に明らかになったりと、物語も進んだ。
全方位射撃なラブコメ模様も、前回に引き続きドタバタで楽しかった。


TSバトルモノというジャンルは他にもないことはないが、女の子になったから戦わなきゃならないというのが殆どで、戦うために女の子になるというのは異色。
T S好きとしては、女の子の自分にドギマギするという展開が大好きなので、そいいうことを起させないない設定っていうのはちょっと残念。
でも、代わりに読者が「女な子たちはみんな可愛い。あれ?それ実は男じゃ・・・」という葛藤を与えるのは、どう見ても女の子にしか見えない女装っ子に萌えるのに似た不思議な感覚。登場人物にドギマギさせない代わりに、読者にさせるとは斬新。

バトルの総量としては、前回よりは少ないが、とっても熱く濃い戦いだった。自分の考え方の立ち位置とか、トールが自分のカタナの能力に気づくところとか、熱すぎて鼻息荒くなった。

ホズミ先生がヒカルを診察したことで、10年前の事件についていろいろ踏み込んだけどそれと同時に会長ができてたことでさらなる謎も出てきた。ヒカルが謎だらけなのは前回からそうだったんだけど、なにが謎なのかがはっきりしてきた。前回、ヨロコの記憶にあった、光という少女との関係性はまだはっきろりとは明示されてないけど、確実に関係があることがはっきりしたね。

コメディ要素と、熱血・青春要素のバランスがすごくいい感じで、読み終わった後も楽しい気分が残っ た。

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