2010年5月8日土曜日

ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~/アサウラ

ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫)ベン・トー 5.5 箸休め~燃えよ狼~ (集英社スーパーダッシュ文庫)
柴乃 櫂人

集英社 2010-04-23
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この一食、命懸け。
半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、HP(ハーフプライサー)同好会の面々と共に、従姉の著莪あやめの高校の文化祭に繰り出す。高校生の一大イベントを楽しんでいたが、あの引きが強すぎる少女・あせびちゃんの手作り弁当が事件を巻き起こし事態は一変。佐藤は命懸けの弁当争奪戦に参戦することに…!? その他にベン・トーファンタジー編や、名もなき「狼」をフューチャーした短編、そして禁断の「筋肉刑事(マッスル・デカ)」の一部ストーリーなどを収録! 「狼」たちよ、考えるな、感じるんだ! 箸休めにならない箸休め、庶民派シリアスギャグアクション、灼熱の5.5巻!
スーパーダッシュ文庫オフィシャルページより引用 

「あの」ベン・トーの短編集。熱いバトルはないが、暑い男の話はある。いや暑苦しいか
警備員のおっちゃんとついに・・・とか、え、ファンタジー?な展開とか。
あせびちゃんと白粉先生、どっちがインパクト強いか、まるで勝負しているかのような、と言うと言い過ぎか。
たとえ短編で半額弁当を狙う競争がになくとも、この作品はベン・トーである。美味しい食べ物の描写は忘れない。たとえそれが食べ合わせの悪いものであっても、ジュースであってもね。

白粉先生まじはねぇっす。男の気配を感じるとか、あのオッサンと並走するとか。ガチムチが関わると人間を超越出来るのか。

相変わらずな親父様がぶっ飛ばしてスタートした、「鳥になった男」
きれいなタイトルなのに、その実態の酷さといったら…件の合体シーンを電車の中で読んだんですけど、声を出さないように必至だった。白粉参上のシーンは何度読んでも笑えるw
白粉はどうして、残念な美少女になってしまったのだろうか…
佐藤の邪な願望は、少女の無垢な瞳と、悪意のない脅威によって駆逐されました。
ヒロイン'sのドレスアップシーンとかあったはずなのに、おっちゃんとの合体のせいですべて吹き飛んでしまった。どうしてくれるんだw
あと、てってってー。

まさかのファンタジー「首なしの白き巨人」
犬の佐藤はきっと現実の佐藤よりリア充。だって女性陣と混浴ですよ。混浴。現実の佐藤はとても羨んだことでしょう。
オチははまぁアレなんだけど、とんでもなくぶっとんだ話とかしたときには便利だよね。
1章とうまいこと絡ませてきたな、とかも思った。

茶髪ののおっぱいがイラストで確認できたり、あせびちゃんの恐ろしさを再確認できたり、やっぱり佐藤の邪な願望は純粋な善意によって打ち砕かれたり。
佐藤×あやめは恋人というには小慣れすぎていて、幼馴染というには近すぎるというのを実感。ジャーキーでポッキーゲームとかどういうことなの。
今回の白粉はガチムチに食いついてるだけじゃない。コンプレックスを抱え、自分の居場所が無いんじゃないかと悩み、受け入れられたことを確認できる。なんでベン・トーでこんなしっとりした良い話が読めるのかと不思議にすらおもった。根本は青春小説ってのをなんとなく感じた。

食べ物への情熱も忘れていない。ウナギと梅干しとか、超たべたくなってしまったじゃないか。どうしてくれるんだ。ハンバーグとかチキンレッグとかもうまそうだった。
教訓:夜中にベン・トーを読んではいけない。

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