2010年7月22日木曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉/伏見つかさ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈6〉 (電撃文庫)
伏見 つかさ かんざき ひろ

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いつもの(?)日常が戻ってきたかと思いきや……沙織の様子がおかしい!? 人気シリーズ第6弾!!

 ヤバイ。桐乃ヤバイ。俺の妹マジヤバイ。
 まず偉そう。もう傲岸不遜なんてもんじゃない。超居丈高。
「オマエ何様」って妹にきくと、「チッ」って舌打ちするだけじゃなく、その後腕組んで「うざい」って睨みかえしてくる。
 スゲェ! なんか遠慮とか無いの。妹なんだから兄貴のことを敬って、もっと仲良くしなきゃいけないんじゃ──と思っていた時期が俺にもありました。
 っていうくらいの勝手気儘ぶり。普通は人間なんだから絶対謙遜とかもする。でも俺の妹は全然平気。凄い。ヤバイ。どれくらい凄いかというと、なんかこの宣伝文、どこかで同じようなのを見たはずなのにそれすら気にしない豪快さ。さすが俺の妹だ、なんともないぜ。
 とにかくお前ら、ウチにいる妹のヤバさをもっと知るべきだと思います。そんなヤバイ桐乃と一緒にいる俺、超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。
電撃文庫オフィシャルページより引用

 このあらすあらすじが公式だってことからも、この作品がどんな作品かよくわかる。 ライトノベルが消費され、飽きられるまでが短いものだってことがつくづく実感。少なくとも5~10年後にこの作品を読んで、今と同じように楽しめるかと考えると、きっと「NO」だと思う。ただそれだけに、初速での面白さは強烈なものがあるし、今現在はとても楽しめている。
 今回は、桐乃京介黒猫のメイン三人よりは脇役衆にスポットがあたってる。特に沙織。個人的にはリアの話の、京介がいい意味でキモくて好きです。さすがにあの叫びは真似できねぇは。対あやせの態度のキモさとは別のベクトルでキモイ。


 1番の衝撃は沙織。ぐるぐるメガネとったら美人とかまさにsneg?まぁ実際登場する女の子が半分以上オタクで全員かわいいとかまさにエロゲだけどね。桐乃の性格を考えると、何も考えなしに容姿を捨て切ってるオタク女子とか毛嫌いしそうだし、桐乃中心でみれば必然だったのかな。まぁそれにしてもびっくりだった。

 あとのエピソードは、京介がなにかを頼まれやれやれ言いながらも、割とノリノリで解決する定形通りのお話。男ふたりでアダルトショップで騒ぐという何か勘違いされそうなイベントとか、まっぱロリとか。個人的には麻奈美にもうちょっと頑張って欲しかったかなぁ

 リアのエピソードはキモイキモイいいながらも好きだったり。自分は末っ子だから、家族のだれかの面倒をみるって感覚とか、年上として応援したいって感覚がいまいちわからないのは事実だけど、だからこそここまで京介の考えとかを見てると、下の兄弟ってのがどんなもんなのか、あやふやながらにちょっとだけわかった気がした。

 最後の爆弾は、ストーカーか告白されたかのどっちかかな?

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